ハイパードライブ(Hyperdrive)はスターシップを超光速へ移行させ、ハイパースペースと呼ばれる別次元へ突入させる推進システムである。ハイパースペースを利用して渡航するとリアルスペース上の膨大な距離を短時間で移動することができた。そのためハイパードライブは銀河系の社会、交易、戦争に欠かせない重要なテクノロジーだった。
ハイパードライブは超物質(ハイパーマター)粒子を作り出し、その質量とエネルギーを維持したままスターシップをハイパースペースに放り込むことができた。ハイパードライブ・モチベーターと呼ばれる部品が重要な役割を果たし、パワー・コアから動力を供給する必要があった。ハイパードライブによって別次元に飛び込んだ宇宙船はあらかじめプログラムされたコースを航行し、目的地でリアルスペースへ離脱した。リアルスペースに存在する巨大な物体がハイパースペースへ“マス・シャドウ”(質量の影)を落とすため、ハイパードライブを起動する際には入念な計算をして衝突を回避する必要があった。
スターファイターのような短距離用の宇宙船はハイパードライブが搭載されていないことが多かった。銀河帝国のTIEファイターは大型の母艦で戦場へ運ばれ、亜光速エンジンで移動できる範囲で戦った。しかし反乱同盟のXウイング・スターファイターやAウイング・インターセプターにはハイパードライブが搭載されており、長距離のジャンプやそれを想定した作戦の遂行が可能だった。
等級[]
ハイパードライブの性能はクラスと呼ばれる等級で表現され、数字が小さいほど高性能である。[1]
以下、ハイパードライブ等級の例を挙げる:
- クラス0.5:<ミレニアム・ファルコン>のSSP05ハイパードライブ(改造型)[2]
- クラス0.8:<デザート・ジュエル>のハイパードライブ[3]
- クラス1:<キャリオン・スパイク>のハイパードライブ[1]
- クラス1.8:Jタイプ327ヌビアン・スターシップのT-14ハイパードライブ発生装置[4]
- クラス2:インペリアルI級スター・デストロイヤーのハイパードライブ[5]
製造企業[]
- イス=シム社[2]
- インコム社[6]
- コーンセイヤー・マニュファクチャリング社[6]
- コレリアン・エンジニアリング社[7]
- サイナー=ジェイマス・フリート・システムズ社[2]
- ヌビアン・デザイン・コレクティブ社[4]
- ランジ・ヴォルトランズ社[4]
歴史[]
ナブーの侵略のさなか、パドメ・アミダラ女王のナブー・ロイヤル・スターシップは、トレード・フェデレーションによる惑星封鎖を突破した際にハイパードライブ発生装置を破損した。彼女たちはハイパードライブを修理するために砂漠の惑星タトゥイーンに立ち寄り、新品のT-14ハイパードライブ発生装置を調達した。[8]